運命の歯車 2020 6 14
2020年6月13日の時事通信社には、このようなニュースがありました。
北朝鮮の金与正氏、軍事的圧力を警告 韓国と「決別の時」
【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、
金与正党第一副部長は13日、談話を発表し、
韓国と「決別する時が来たようだ」と強調した。
その上で、「次の対敵行動の行使権は軍総参謀部に委譲する」として、
軍事的な圧力を加える可能性を示した。
軍の対応の詳細は不明だが、2018年の南北軍事合意の破棄や、
軍事境界線付近での軍備増強などが考えられ、緊張が高まりそうだ。
(引用、以上)
朝鮮半島の支配者になった金与正氏は、
世界をどう見ているのか。
聡明な金与正氏は、西洋的な視点を持っているのかもしれません。
おそらくグローバルな視点で世界を見ているかもしれません。
しかし、金王朝を続けなければならない運命を背負っているので、
金与正氏は、不本意ながらも従来型の独裁者を続けるのかもしれません。
「統一朝鮮」の「女王」として、朝鮮半島の支配を徹底するのかもしれません。
おそらく、半島の南半分の「総督」に対しては、不満があるでしょう。
統一朝鮮 2019 11 23
朝鮮半島の統一は、経済的に困難であると言われます。
確かに、統一ドイツには、巨額の経費がかかりました。
しかし、西ドイツ方式で統一をしたから、巨額の経費となったのです。
朝鮮半島においては、
北朝鮮方式で統一をすれば、
人権も社会保障も無視できるので、
極めて低コストで統一が達成できるのです。
これは、日本にとって「対岸の火事」ではありません。
核兵器を保有する独裁国家が出現して、
その境界線が対馬沖となるからです。
つまり、自由主義陣営の境界線は対馬沖となり、
日本は、自由主義陣営の最前線となるからです。
もはや、思想的には、朝鮮半島は、
北朝鮮による統一が完成しています。
今から数十年前は、
韓国において、北朝鮮を警戒し、
北朝鮮を憎む雰囲気が強かったのです。
それは、北朝鮮が始めた朝鮮戦争によって、
韓国は釜山まで追い詰められて、
戦死者は、軍民合わせて100万人以上となったからです。
それが、いつの間にか、
「北朝鮮憎し」が「日本憎し」へすり替えられて、
北朝鮮が始めた朝鮮戦争が忘れられています。
いや、人々の記憶から朝鮮戦争を消し去る工作活動があるかもしれません。
これは、北朝鮮による浸透工作が成功していることを意味しているでしょう。